科学としての医学とアートとしての医学
やっと、ハリソン内科学日本版第4版(原著:18版)を手にしました。内科学のグローバルな標準的教科書ですが、3000ページ超の膨大な知識量です。
1日5ページ読むことにして約2年かかります。もちろん現場で疑問が生じたときは、そのつど関連する項目を読みます。原著英語版で読めればいいのですが、英語力不足で多分原著で読むとなれば、仕事を辞めてそれに没頭しても数年はかかるでしょう。
臨床医学総論で「高度な検査技術や最新の治療手技を駆使するだけでは、優れた医師にはなれない。(途中略)熟練した医師は、1日に何度も臨床的な手がかりをさらに追究すべきか無視すべきかを判断し、提案されている検査や予防策、治療が、疾患自体よりも大きなリスクを伴うものでないことをみきわめている。医学知識、直感、経験および判断をこのようにして組み合わせることが医のアートであり、これは合理的な科学的基礎であるとともに医の実践に不可欠である。」と述べられています。
科学としての医学とアートとしての医学をこれからも旭町内科クリニックのミッションである
①総合診療②在宅医療③認知症診療と支援
の3本の柱に生かせるよう「学び」を続けていきたいと考えています。