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風疹予防接種のすすめ

国内のことしの風疹患者の数は4月21日までに4763人。すでに去年1年間の患者数の約2倍です。
風疹のワクチンには、
・風疹だけを予防する「単独ワクチン」
・風疹と麻疹(はしか)の2つを予防する「混合ワクチン(MRワクチン)」
の2種類があります。
「単独」の方が「混合」より費用は安いものの生産量が少ないため、接種する人が増えると不足するおそれがあります。
「混合」は、費用は「単独」より高いものの今のところ在庫は十分とされています。成人には麻疹の抗体が少ない人も多いので、専門家は混合(MR)ワクチンの接種を勧めています。接種を受ければすぐに大丈夫、というわけではありません。接種から抗体ができるまでには2、3週間かかるとされていますので、ご注意ください。
妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんが目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1か月では50%以上、2か月で35%、3か月で18%、4か月で8%というデータがあります。妊娠していることに本人や周囲が気づかず、「無警戒」な時期に感染してしまうおそれもあるのです。
最近の報告では、身近に風疹にかかった人がいないのに感染する妊婦が相次いでいます。生まれてくる赤ちゃんを守るためには、多くの人が風疹にかからないように予防することが重要です。
「先天性風疹症候群」については以下の国立感染症研究所ホームページで詳しく述べられています。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/429-crs-intro.html