- 場所:WEB会議
- 令和7年8月1日(金);午後7時~8時30分
<症例>70歳代後半 女性
<傷病名>
進行胃癌、リンパ節転移、腹膜播種
<挨 拶>
開会挨拶;八幡浜医師会会長 芝田 宗生 医師
<発表者>
座 長;旭町内科クリニック 森岡 明 医師
① 家族状況などの説明
八幡浜医師会居宅介護支援事業所
清水 建哉 コーディネーター
② 症例報告
中野医院 中野 憲仁 医師
③ 訪問看護ステーションからの報告
セントケア訪問看護ステーション
松平 直美 看護師
<症 例>
報告内容;PDFファイルをダウンロードしてご参照ください
第127回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料
<議論の要点とコメント>
●腹部膨満感の症状緩和について
●当初、本人が薬の管理をしていたが自分で管理が出来なくなり家族の管理へと移行することができた。最終的には何もしなかった夫や長男が関わってもらえるようにはなったが、移行のタイミングや家族支援方法の提案などこれでよかったのか話し合われた。
<職種別参加者数>
| 医師 | 5名 | 社会福祉士 | 2名 |
|---|---|---|---|
| 歯科医師 | 2名 | ケアマネ | 8名 |
| 保健師 | 2名 | 介護 | 2名 |
| 薬剤師 | 4名 | その他 | 2名 |
| 看護師 | 13名 | 事務 | 3名 |
| 臨床心理士 | 0名 |
- 介護支援専門員
体調変化がある中でも京都、高知旅行に行かれ、4月6日の九州旅行に行く目標も立てられ家族と一緒に居たいという思いが伝わってきました。また夫の再発を知った時の本人が心配される気持ちが夫婦にしかわからない長年の愛があるのだろう、そして最後、夫が「看ないといけない」と発した言葉が全てだったのだと感じました。ケアマネとして家族の力を決めつけるのではなく、可能性があると思いながら支援していきたいと思いました。
老健レスパイト入所について、今後利用できると視野が広がると思いました。老健のスタッフとも話し合いをすると利用の可能性も検討できるかもしれないと感じました。 - 作業療法士
今回の症例検討会に参加させていただき、ご本人様の残された時間に寄り添うために、私が作業療法士としてどういうことができるのかを考える時間になり、とても勉強させていただきました。今後、症例検討会で学んだことを生かして、利用者様と関わりを持っていきたいと思います。 - 薬剤師
今回も詳細な緩和ケアの症例を伺うことができ大変参考になりました。
今回ご紹介いただいたご家族についてその後も介入が継続されたとのことで、そちらも今後紹介していただけたらと思います。 - 看護師
太田さんの助言「家族支援の場をセティングすることをあきらめない。そうすることで次の展開が生まれる」がとても印象に残りました。今までの事例でも当てはまることもありこれからもあきらめず対応していきたいと思います。
今回の担当事例の在宅サポートをしていただいた皆様に本当に感謝いたします。 - 保健師
今回の事例でもっとも印象的だったのは、支援のタイミングの難しさでした。本人が最期までしっかりされていて、自己管理能力も高かったため、いつから、どのような支援が必要なのか、判断に迷う点が多かったと感じました。
また、本人が任せていた薬剤の管理において、残薬が多かったため、頼りないと感じられていた夫や、関わりのすくなかった長男も薬剤管理という具体的な役割を持つことで、本人の症状緩和につながったという点は、よかったと思いました。本人が「大丈夫」と言っていても、支援する側が、客観的に状況を把握し、一歩踏み込んだ提案をすることの必要性を学びました。
<アンケートから>
以下に参加者からのメッセージをまとめました。