- 場所:WEB会議
- 令和7年10月3日(金);午後7時~8時30分
<挨 拶>
開会挨拶;八幡浜医師会会長 芝田 宗生 医師
<発表者>
旭町内科クリニック 森岡 明 医師
【第1症例】
<症例>60歳代後半 男性
<傷病名>
進行胃癌、多発性転移、黄疸
【第2症例】
<症例>80歳代 女性
<傷病名>
バッドキアリ症候群、肝硬変
<発表者>
【第1症例】
① 家族状況などの説明
八幡浜医師会居宅介護支援事業所
清水 建哉 コーディネーター
② 症例報告:入院中の様子
市立八幡浜総合病院 菊池 和美 看護師
③ 症例報告:在宅での経過
中野医院 中野 憲仁 医師
④ 訪問看護ステーションからの報告:在宅での経緯
セントケア訪問看護ステーション
松平 直美 看護師
【第2症例】
① 家族状況・病気の経過説明
たけしケアプランセンター
前上 あき ケアマネージャー
② 症例報告:在宅での経過・疾患について
旭町内科クリニック 森岡 明 医師
③ 入院中の様子
市立八幡浜総合病院 菊池 和美 看護師
④ 訪問看護ステーションからの報告:在宅での経緯
セントケア訪問看護ステーション
松平 直美 看護師
⑤ 難病制度の活用について
八幡浜医師会居宅介護支援事業所
清水 建哉 コーディネーター
<症 例>
報告内容;PDFファイルをダウンロードしてご参照ください
第129回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料
<議論の要点とコメント>
●第1の症例は、経過が短く、診断されて急激に状態が悪化した症例。緩和ケアの導入に当あたってあらかじめ主治医の適切なオピオイドの配置などが緊急時には役に立った。
また。デスカンファレンスで看護の記録では見えない家族や看護師の思い、ケアの緩和につながる行動を知ることができた。
●第2の症例は、希少な疾患の理解と、難病の特定医療費助成制度について理解が深まった。
<職種別参加者数>
| 医師 | 7名 | 社会福祉士 | 3名 |
|---|---|---|---|
| 歯科医師 | 2名 | ケアマネ | 10名 |
| 保健師 | 1名 | 介護 | 1名 |
| 薬剤師 | 4名 | その他 | 2名 |
| 看護師 | 19名 | 事務 | 3名 |
| 臨床心理士 | 0名 |
- 看護師
それぞれの職種の方が迅速に対応することで短い期間での在宅に繋がり素晴らしいです。難病についても勉強になりました。 - 看護師
ご本人の意志を確認しながら、それに沿ってご家族が支援されていました。すごく献身的であり、痛みの増強など穏やかな終末期であったと思います。
バッドキリア症候群についてはとても勉強になりました。 - 看護師
バッドキリア症候群について、勉強できてよかったです。
在宅ケアは疾患の枠を越えて、人を看ていくということの大切さを学びました。 - 看護師
最近は難病の方が癌を患うことも増えてきたように思います。状況にもよりますが、どちらの治療を優先するのか、BSCといっても難病と癌では認識が違うと思うこともあります。 - ケアマネ
QOLを重視しているという考えを先生の方から発信してくださることは、本当にありがたい言葉だなと感じました。私たちは、その方にどのように暮らしてもらうか、そして生き抜いてもらうか、ご本人やご家族と一緒に考えながら支援をさせて頂きます。しかし、支援者側の価値観が上回ってしまい「こうした方がいい」「こうあるべき」などと押し付けてしまう場面もあるのではないかなと感じています。今回の2つ目の事例では入院することでブレーキをかけながら、在宅では自由に過ごしていただく。その繰り返しが、その方にとっての看取り期に向けた生き方なのかなと感じました。ただ、その選択をするにあたっては、ご本人の覚悟も必要ですし、改めてACPが重要だと感じました。そして、私たち支援者の覚悟も必要になります。その覚悟が共有できるチームができればいいなと思いました。 - 保健師
2例目の難病の事例について、病気に関する基礎知識を学ぶことができました。また、難病など余命が予測しにくい疾患について、「食事制限などをどこまでするか」という具体的な課題は、医療的な側面だけでなく、患者の「食べたい」という意欲や日常の楽しみといったQOLに直結する問題だと思いました。「医療面とQOLバランス」をいかにとるかいうことは、医学的な治療効果を追求するだけでなく、患者の人生を尊重し、その人らしい生活をサポートする上で重要であるとともに、判断が難しいと感じました。 - 看護師
私は長期休暇後、2例目の患者様の入院する病棟で2か月余り前から勤務しています。入退院を繰り返されていますが、私は今回初めてお会いして受け持ちになりました。自分で何をしてあげられるのか、今後どのように関われば良いのか、少しでも参考になることがあればと思い参加させていただきました。
入院当初よりご主人が一生懸命お世話されていることは理解していましたが、珍しい病気でもあり、病態や今までの経過を詳しく学ぶことができ大変勉強になりました。
最近、「死ぬ」という言葉が本人の口から再三出るようになり、死に対する恐怖心を持たれていることが気になっていますが、予後が数年と長いことを知り、ゆっくり関わり、家族とともに寄り添っていきたいと考えています。また、何より自宅での生活を望まれており、お互いそれを目標に関わり、支援していきたいと思います。
<アンケートから>
以下に参加者からのメッセージをまとめました。