第136回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:WEB会議
  2. 令和8年7月3日(金);午後7時~8時30分

  <挨 拶>
   開会挨拶;八幡浜医師会会長  芝田 宗生 医師
  <座 長>
   三 瀬 医 院 片 山 均 医師

  【症例】
  <症例>70歳代 男性
  <傷病名>
    右中葉肺癌

  <発表者>
    市立八幡浜総合病院
              森岡 弘恵 医師
              高取 洋介 看護師
    発表サポート
              菊池 幸恵 看護師

<症 例>
報告内容;PDFファイルをダウンロードしてご参照ください
第136回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料

<議論の要点とコメント>

●八幡浜市の基幹病院である市立八幡浜総合病院からの報告でした。
●病院から在宅への移行を円滑に進めるために必要な退院支援の仕組みや地域連携のあり方について検討しました。

<職種別参加者数>

合計  61名
医師 11名 社会福祉士 4名
歯科医師 1名 ケアマネ 9名
保健師 3名 介護 3名
薬剤師 3名 その他 1名
看護師 23名 事務 3名
臨床心理士 0名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. ケアマネ
     今回の研修では、バックベッドについての議論が大変参考になりました。病院と在宅、それぞれの立場や考え方を理解することができ、有意義な機会となりました。特に、八幡浜の先生方が「何とか患者さんを自宅へ帰してあげたい」という思いを強く持ちながら診療されていることが伝わり、大変心強く感じました。一方で、在宅側から病院へ緊急入院をお願いしても受け入れが難しいことがあるように、入院中の患者さんについて急に「在宅で診てほしい」と依頼されても、受け入れにはさまざまな調整が必要であり、容易ではないことも改めて実感しました。だからこそ、日頃からかかりつけ医を持ち、市立八幡浜総合病院の先生方と地域の医療・介護関係者が連携を深めながら治療や支援を行っていくことで、いざという時にはお互いに相談しやすく、急な依頼にも対応しやすい関係性を築いていけるのではないかと感じました。また、外泊や一時退院をご検討される際には、ケアマネジャーやコーディネーターも早い段階からお声掛けいただければ、介護保険サービスをはじめとした社会資源の情報提供や退院後の生活に向けた調整を行うことが可能です。ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
  2. 保健師
     診断した病院から慣れ親しんだ地域の病院へ、そこでのケアから思い出の表出が促され新たな目標へ、本事例対象者の希望に寄り添ったスムーズで素晴らしい対応がなされていると感じました。また、ケアスタッフ全体で統一された疼痛コントロールができていたことで、さらなる思い出の表出に繋がったのではないかと感じました。太田様の発言にもありましたが、本人を取り巻く家庭環境や親族間の関係性により、最終的な結果は変わってくると個人的には思っています。本人の思いと、医療従事者の(世間一般的な)思いはケースごとに違いがあり、その都度対応が変わるためスタッフに求められている技術はより高度なものだと改めて実感しました。
  3. 事務職
     厳しい予後を告知され、本人も家族も大きなショックを受けてことと思います。その中で本人から希望を聞くことができたのは、寄り添ったケアができていた結果だと感じました。
  4. 社会福祉士
     八幡浜の緩和ケアの充実されていることがよくわかりました。皆さんが症例での学びや疑問に思ったこと、情報を共有し対話され、会話からそれぞれの職種へのリスペクトを大切にされていることを感じました。スピードや柔軟性と同時に制度やコストも含めどんな選択が可能か情報や仕組みが必要か、地域で共有しながら提案やそれぞれの役割を明確にされていて貴重な学びになりました。
  5. 看護師
     転院後の経過を知ることができ、外出や外泊に向けて多職種で働きかけていただいたのがよくわかりました。BSCの1回目のIC時は家に帰って後じまいを、との思いがありましたが、2回目のICで残りの時間がなく症状も出現してきていることから在宅ではなく病院で対応してもらいたいという気持ちに変わられました。あまりにも早い病状であったため、ご本人、ご家族も受け止めることに精一杯であったと考えます。短期間での関わりでしたが、市立八幡浜総合病院で色々な対応をしていただいたことを知ることができ良かったです。
  6. 医師
     在宅と病院、病診連携のお話も良いと思いますが、「八幡浜在宅緩和ケア症例検討会」というタイトルですので、もう少し症例検討、患者背景やケアのお話を深めても良い印象がありました。大学病院のTMSCスタッフのコメントも聞く機会が欲しく存じました。また、事情は了解しておりますが、開始時間が遅く、若いスタッフに参加を促すことができませんでした。せめてあと1時間は開始時間を早くして欲しいですし、1時間以内の検討会にしていただけますと幸いです。

    編集者注)TMSC:愛媛大学医学部附属病院総合診療サポートセンターの略で医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、心理士など60名以上の多職種スタッフが在籍し、患者の入退院支援や医療相談・福祉相談などを行っています。

  7. 看護師
     市立病院、緩和ケアチームで家に帰れるタイミングを図って「今」という時に帰らないと帰れるタイミングを逃してしまい家に帰りたいという希望を叶えられないこともあると思います。チームで「今」と判断された時にすぐに対応できるよう今後も努めていきます。在宅医不在での失敗の経験を生かしていかないといけないと思います。今でも何度か「今日退院です。訪看入れますか?」の連絡をいただき介入したことがありますが、市立病院看護師の手厚い情報、在宅に関わってからもいつでも相談できる体制をとっていただいて本当に助かりました。継続した看護を提供するため連携が取りやすいことは現場で訪問看護師にとって本当に心強いです。
  8. 医師
     いつも中身のこい症例で大変勉強になります。八幡浜は素晴らしい地域です。市立八幡浜総合病院が地域との連携強化に向けて取り組まれているのがうれしいです。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006