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第2回在宅がん緩和ケア症例検討会:用語解説

「PD]について
平成26年5月2日第2回在宅がん緩和ケア症例検討会にはお忙しい中参加ありがとうございました。
この症例検討で、多職種で関わるがん緩和ですから、職種の違いで解らない、また意味の違う言葉に解釈されそうな言葉が出てきたら、共通(共有)言語とするために私のほうから質問させていただいています。

この会で出てきた「PD」という略号について追加しておきます。
「PD」と言えば、私のように心身医学(心療内科)を得意領域とする者には、「パニック障害」のことを意味することもあります。また、神経内科医にとっては「パーキンソン病」を意味します。

がん領域では「PD」は進行性でこれ以上がん治療に効果が持てない状態を指します。
以下にがん関連で使われる略号を追加してお示しします。
CR(著効): 全病変の消失が4週以上持続
PR(有効): 30%以上と想定される縮小が4週以上持続
PD(進行): 20%以上と想定される増大または新病変の出現
SD(不変): PRにもPDにも該当しない変化

それぞれの略号を英語、日本語で以下に示します。
CR:complete response 全寛解
PR:partial response  部分奏効
PD:Progression Disease 進行
SD:Stable Disease;安定