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非がん疾患の緩和ケア

届いた1通のはがき

「突然お便りする失礼をお許しください。」との書き出しで、以下の内容のお葉書をいただきました。
現在父親が病院に入院中で、経管栄養・毎日の点滴・尿道バルーンカテーテルによる持続採尿・両手拘束中とのことでした。いままで頑張ってきた父の日々を自宅で穏やかに静かに過ごさせてあげたいとの希望をつづられていました。すべてのカテーテル類をはずし、自宅で静かに過ごさせたいとの思いが切実に伝わってきました。
現在の日本では「緩和ケア」というと、末期がん、HIV感染の終末期のみに使われる言葉ですが、超高齢社会を迎えて人生の終末期に落下地点に向かって落ちていく人の命を、あたかもパラシュートが開くように、ふんわり支えながらゆっくり落下することの手助けが緩和ケアだと思います。

これからの時代、末期がんだけではなく、非がん疾患の緩和ケアというテーマもいろいろな研修会で語られるようになりました。八幡浜在宅医療研究会がこのテーマも主題にあげておくことが大事でしょう。