第107回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:WEB会議
  2. 日時:令和5年8月4日(金);午後7時~8時30分

<症 例>
  80歳後半 男性
<傷病名>
  十二指腸神経内分泌細胞癌
<挨 拶>
  開会挨拶
   八幡浜医師会会長
    芝田 宗生 医師
<発表者>
  座 長
   旭町内科クリニック
    森岡 明 医師
  ①神経内分泌がんについて
   松山赤十字病院 臨床腫瘍科
    白石 猛 医師
  ②症例報告
   矢野脳神経外科医院 院長
    矢野 正仁 医師
  ③訪問看護ステーションからの報告
   よつば訪問看護ステーション
    川脇 和子 看護師
<症 例>
報告内容;PDFファイルをダウンロードしてご参照ください
第107回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料

<議論の要点とコメント>

●神経内分泌がんについて

●終末期癌における輸液療法のありかたについて

●在宅医と病院紹介医との連携について

<職種別参加者数>

合計  52名
医師 9名 社会福祉士 2名
歯科医師 2名 ケアマネ 8名
保健師 3名 介護 4名
薬剤師 5名 その他 2名
看護師 15名 事務 2名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. 医師
     松山赤十字病院の白石医師に参加頂いたことは、とても議論の幅が広がって良かったです。八幡浜の症例検討会は、紹介元の関係者に参加してもらって充実した検討会になっていると思います。
  2. 薬剤師
     今回、神経内分泌がん(NEC)と神経内分泌腫瘍(NET)があることや違いについて知ることができました。
     DICも併発し難しい病態、状況だったと思いますが、在宅で過ごせたことはすごいことだと思います。
  3. 保健師
     1分1秒でも長く生きたいという想いの実現や生き方の意思決定の支援について考えされられた症例でした。
  4. ケアマネ
    「1分1秒でも長く生きたい、できることは何でもして欲しい」この言葉の裏側には、御本人にどんな思いがあったのだろうかと想像してしまいます。
     ACPを意識するとき、その時その時で気持ちは変わってもいい、と言われるのですが、この方は、一貫した思いを持ち続けておられたのが印象的でした。
  5. 介護士
     ACPを取り入れた看取りケアの必要性を感じました。
     看取りケアについては、いつから看取りとするのか、ご家族と進行状況を想定した緩和ケアの支援が必要で、「できること」「できないこと」を明確にするとともにご家族の意見も加味した関わりが必要だと認識しました。
     私たち在宅の訪問介護もACPやご家族の看取りについての関わり方を学び、医師任せや訪看任せではなく、病状の分岐点を他職種と共有し関わっていかなければと感じました。
     今回の研修では、在宅かかりつけ医の苦労を感じることができました。過剰輸液で心不全を起こしてしまったかもと医師の複雑な心境に、こんな医師もおられるのだと感動しました。
  6. 薬剤師
     今回は薬剤師として議論に参加することはなかったですが、医師同士のお話の中で終末期に入っても抗がん剤を続けるかどうか議論がありましたが、本当に難しい選択だと思いました。
  7. ケアマネ
     今回の症例検討会ですが、神経内分泌癌についての説明を視聴する事が出来良かったです。今回の事例は、ご本人の意向を最大限に尊重されて、少しでも延命を希望されながら人生を全うされ、ご本人を支援された皆様の協力がとても素晴らしかったと思います。又今後の八幡浜、伊方地域の事を沢山の方が真剣に考えて頂いていることも感じとても嬉しかったです。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006