第130回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:WEB会議
  2. 令和7年11月7日(金);午後7時~8時30分

  <挨 拶>
   開会挨拶;八幡浜医師会会長  芝田 宗生 医師
  <座 長>
   旭町内科クリニック 森岡 明 医師

  【症例】
  <症例>60歳代 男性
  <傷病名>
    高悪性度B細胞リンパ腫

  <発表者>
  【症例】
    ① 家族状況などの説明
        居宅介護支援事業所藤原合同会社
               藤原 健太 ケアマネージャー
    ② 症例報告
        三瀬医院  片山 均 医師
    ③ 訪問看護ステーションからの報告
        訪問看護いまいスマイル
                  松本 千恵子 看護師
    ④ MCSを利用した終末期支援について
        八幡浜医師会居宅介護支援事業所
                  清水 建哉 コーディネーター
    ⑤ 八幡浜地区コーディネーターの役割について

<症 例>
報告内容;PDFファイルをダウンロードしてご参照ください
第130回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料

<議論の要点とコメント>

●妻への負担を考えて、「終末期を2週間家にいてその後は入院する」とご本人が考えていたが、次第に妻の気持ちも変化し、「治ることがないのなら家にいたい」との思いが理解され、妻も最後まで献身的に介護された。
また。デスカンファレンスで看護の記録では見えない家族や看護師の思い、ケアの緩和につながる行動を知ることができた。

●MCSの活用で、多職種が毎日の情報を共有し、良質な家族支援ができた。

<職種別参加者数>

合計  61名
医師 11名 社会福祉士 3名
歯科医師 1名 ケアマネ 8名
保健師 3名 介護 2名
薬剤師 5名 その他 2名
看護師 24名 事務 2名
臨床心理士 0名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. 医師・看護師
     急激に状態が悪化する患者に、様々な職種の方がタイムリーに情報共有し、患者、家族にあったケアを提供していることがわかりました。本当に患者が望む丁寧なケアを提供していただき感謝いたします。
     妻との距離の縮め方が印象に残りました。グリーフケアにも繋がる関わりだと感じました。
     MCSについて知る機会となりました。
  2. 保健師
     奥様への気遣いで本音が言い辛かった心のケアを現場で看護師さんやヘルパーさんがされた様子が伺えます。ヘルパーさんの利用者様との会話やケアについて、もう少し聞いてみたいと思いました。「やっぱり家はいいな」と思っていただける時間が持てたことは、とても素晴らしいと思いました。
  3. ケアマネ
     多忙な業務の中、多職種連携のための情報共有の手段として、MCSはとても便利なシステムだと思いました。状態、環境の変化に伴いご本人、ご家族の意向にも変化があり、限られた時間の中で、ご本人、ご家族のお気持ちに寄り添ってケアを行うためにも多職種での素早い情報共有、連携が重要だと感じました。
  4. 保健師
     最期、ご本人の希望が叶えられたので良かったと思います。奥様の気持ちの変化がどこからきたのか、何がきっかけだったのかなと思いました。
  5. 看護師
     症例検討会について、発言する人は限られており、参加者から質問もほとんど無い状態で、会全体がマンネリ化していると思います。例えば〇〇月〇〇日の症例のケアを参考にしたら上手くいったとか、ケアに生かされているかも不明だと思います。ただ地域の底上げになっていると思いますが、参加者も変わらず、参加人数も増えていないと思います。このような問題点も踏まえ、運営委員会を行ったらいいと思います。世代交代の検討も必要ではないでしょうか。在宅医で中野先生、片山先生がいらっしゃいますので。コーディネーターについてですが、清水さんの存在は大きいと思います。今まで通り地域を支えてもらい、当院の3人のコーディネーターと連携してもらったらよいと思いました。
  6. 福祉用具専門相談員
     福祉用具を搬入後は訪問する機会がなく、利用者様、家族様の様子が分からないことが多いですが、今回のMCS利用でヘルパー、看護師さん達のメールで知ることができて良かったです。また、今回の症例検討会で詳しく内容が聞けて良かったです。今後も何か福祉用具で利用者様、家族様の役に立てるようにと思いました。
  7. 保健師
     今回は、患者本人の「自宅で最期を迎えたい」という思いがある一方、妻は介護が難しいと言いながらも完全に介護をしないわけではない複雑な症例だったと思いました。
    八幡浜では、支援者間でMCSを活用して連携し、急激な病状の悪化に伴い変化する本人と家族の気持ちや現状に寄り添った支援をされていることがよくわかりました。

  8. 看護師
     在宅看取りの支援において、ICTの活用が多職種連携を支える大きな力になることを実感しました。特に、ヘルパーが迷わず報告できる体制づくりや、支援者が家族の気持ちに丁寧に寄り添うことで、在宅緩和ケアの実現が為されたことが印象的でした。また、ACPを進めるうえで、思いのかけらを集め、汲み取る力の大切さを改めて感じました。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006