第九回 八幡浜在宅医療研究会開催しました。

  1. 日時:2015年11月11日(水)19:00~20:30、
    於:八幡浜医師会館
    内容:意思決定支援におけるアセスメント
    ~ワークを通して考える~
    のテーマでワークショップを開催しました。

松山ベテル病院
認定医療社会福祉士
愛媛県医療ソーシャルワーカー協会
会長 太田 多佳子 先生

医療法人 聖愛会 ベテル在宅診療部
ベテル在宅療養支援センター
地域看護専門看護師
所長 吉田 美由紀 先生

<グループワーク要旨>

 今回は、意見交換会ではありましたが、参加者約20名とともに、意思決定支援の在り方について、演習を通して考えてみました。

 日頃、胃瘻や点滴、療養の場所の選択など、命に関わる意思決定の場面に直面していますが、今回の意見交換会では、一番おなかがすいている時間帯に、最も動物的な生理的欲求である食欲にからめ、参加者が食べたいスィーツを選ぶ(和菓子VS洋菓子)という意思決定を行い、その様子を他の参加者が観察し、この人はどういう人かをアセスメントされるという体験です。

 提供されたお菓子は、老舗和菓子店の豆大福と有名洋菓子店の焼き菓子。それぞれ1個ずつのお菓子を、二人で分け合う際、同じものを相手が選択した時、どうするか。
 和菓子、洋菓子、それぞれ好きな程度はどれくらいか。
 自分は過去の経験から、同じものを取り合う場面でどうしてきたのか。
 今回、同じものを取り合うことになった時、どうしたいのか。
 そもそも、自分はどういう価値観をもっているのか。

 など、面接者に質問をされ、答えていきました。その後、実際に食べたいお菓子を選び合い、その状況でどのような対処をするのかを観察されます。最後に、観察者から、自分がどんな人かをアセスメントされた結果を聞かされるという内容です。

 自分がどういう人であるかを、他者に説明されるという、ショッキングな経験だったと思います。

 私たちはいつも、利用者を、家族をアセスメントしている立場でありますが、アセスメントされるという経験は、なかなか新鮮です。意思決定というと難しく聞こえますが、今回のワークは、笑い声の絶えない、おいしい研修で、かつ意思決定の真髄を体験できた貴重な時間となったはずです。(ちなみに旭町内科クリニックの森岡先生は希望した豆大福はゲットし損ねましたが、市立八幡浜総合病院の武田先生はツルの子を希望どうりゲットされ、満面の笑みでした・・これは大変な個人情報のため当人の承諾を得て書いています)
 当日使用した資料を紹介しますので、みなさんも職場でされてみてはどうでしょうか。参加者同士のコミュニケーションが図れ、仲よくなるという副次的効果も高いと思います!

(太田・吉田)

「意思決定支援のアセスメント」の資料をPDFで掲載しました。
「基本情報とアセスメント用紙」の資料をPDFで掲載しました。
「スイーツ選びのアセスメント」の資料をPDFで掲載しました。
「アセスメントの意図」の資料をPDFで掲載しました。
「清水哲郎 先生、渡部律子先生プロフィール」の資料をPDFで掲載しました。
「清水哲郎 先生 論文」の資料をPDFで掲載しました。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

PDFを見る

県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006