第十二回 八幡浜在宅医療研究会開催しました。

  1. 2016年3月30日(水)19:00~20:30、
    於:八幡浜みなっと「みなと交流館 多目的ホール」
  2. 講師:市立八幡浜総合病院外科・診療支援部長 的場 勝弘 先生
  3. 演題:「がんの消化器症状に対する緩和治療」

と題して講演会を開催しました。

 第8回講演会で松山べテル病院の中橋 恒先生にがん緩和ケアについてのお話しを、第10回講演会では四国がんセンターの谷水正人先生にがん治療の視点からご講演をお願いしました。

1981年に悪性腫瘍がわが国の死亡原因の第1位になってから久しく、現在も悪腫瘍は全人口の半数近くが一生のうちに一度は罹患するとされ、さらに年々増加し続けています。

がんはもはや特殊な病気ではなく、common disease になったと言えるでしょう。

消化器がんで胃がんを例にとると、胃がんは東アジアに多いがんで、わが国では1960年代大幅な減少傾向にあるとはいえ、死亡率は依然と高く、男女ともに2位を占めています。その他、私たちにとって大腸がん、肝臓がんなど消化器癌の占める割合は大きく、患者さんのQOLを改善するための消化器症状に対する緩和ケアとしての外科的方法はますます重要度を増しています。

加えて、消化器癌・非消化器癌を問わず腹腔内転移をして癌性腹膜炎に伴う諸問題(嘔気・嘔吐、消化管閉塞、腹水など)に対して薬物療法と外科的治療を組み合わせて解決する方法は飛躍的に進歩してきています。

このようながん治療、がん緩和治療の進歩について、外科医の立場から「がんの消化器症状に対する緩和治療」という話題で、市立八幡浜総合病院外科・診療支援部長としてご活躍されている皆さんにも身近な的場 勝弘先生をお招きしてご講演していただきました。

「がんの消化器症状に対する緩和治療」の資料をPDFで掲載しました。また、講演音声記録もあわせて掲載しました。

牧野先生のレクチャー資料と勉強会の内容を音声で掲載しました。
  ※クリックで音声が再生されます。音量にご注意ください。

PDF 講演会の資料をPDFで掲載しました。

    的場 勝弘先生講演会アンケート取りまとめ 参加者 76名
    医師 59 男性
     わかり易かった。地域医療スタッフ全員で、緩和医療、終末期医療に取り組んでいきたく思いました。

    医師 56 男性
     非常に理解しやすかった。(腹部のがんの状態と対処など)

    歯科医 57 男性
     悪心・嘔吐について、原因等くわしくお話しいただき大変参考になった。「食欲低下」の原因の中では「4口腔の問題」を取り上げていただきありがとうございました。今後《4月以降》は保険改正のおかげで歯科のある病院へも訪問歯科診療が可能になりますので、この問題を少しでも解消できれば幸いです。

    薬剤師 60 女性
     丁寧なお話有難うございました。

    薬剤師 59 男性
     ストーマ合併症など知らないこともありました。いろいろと知識もできて良かったと思います。今後の仕事に役立てたいと思います。

    薬剤師 52 女性
     大変身近なところから興味深いお話でした。最後大切にしたいところは大変心に響き残りました。

    薬剤師 33 男性
     外科系の緩和治療勉強になりました。(ストーマ、ステント等)有り難うございました。

    薬剤師 女性
     実際に見ることのないストーマの勉強ができたので良かったです。

    保健師 56 女性
     今まで知らなかったことCCART、消化管ステントを知ることができました。(薬についてはまだまだ理解不足ですが) 今、母が大腸がんのオペで先生のお世話になっています。副作用、終末期症状などとても身近に感じました。やはり高齢になっても1/1の検診をすすめたいです。

    保健師 55 女性
     具体的なお話が聞けて良かったです。わかり易かったです。

    保健師 41 女性
     緩和ケアについて、丁寧に教えていただき有り難うございました。

    保健師 25 女性
     身近な医師の講和が聞けて良かったです。

    看護師 55 女性
     消化器症状について理解することができました。わかり易かったと思います。

    看護師 54 女性
     がんになっても最後まで自立した生活を送るためにはやはり緩和治療の重要性その現場に係れる自分たちに求められる大きさを実感した。

    看護師 52 男性
     今まで内科的な緩和ケアは知っていたが、外科的な緩和ケアを詳しく緩解学ぶことができました。医学の進歩を感じました。

    看護師 48 女性
     わかり易い説明でありがたかったです。ゆっくり話して下さったのでわかり易かったです。有り難うございました。

    看護師 47 女性
     大変ためになりました。良かったです。

    看護師 43 女性
     終末期を大切するにあたり、臨んだ場所で過ごす、苦痛が少ない、人として大切にされるなど論文にもありましたが訪問看護で(在宅にて)とても大切に考えております。消化器症状は特に訴えが多く私たちも理解、学習をしなければいけないなと思ます。今日は多くの症状について学ぶことができました。有難うございました。

    看護師 女性
     日々人とかかわる中で、今何がこの方にとって必要な事かを考えながら行動している。本日の講演を仕事の中で行かせていきたいと思う。

    社会福祉士 29 女性
     大変丁寧な講演で勉強になりました。退院支援の参考にさせていただきます。

    ケアマネ 57 女性
     わかり易いこと邊で話していただ空き勉強になりました。

    ケアマネ 56 女性
     今日は有り難うございました。とても勉強になりました。居宅のケアププラン作成に活かせるようにこれから勉強していきたいと思っています。 一つだけ気になったことは、終末期に大切にしたいことの中に金銭的なことがありませんでした がんになっても最後まで自立した生活を送るためにはやはり緩和治療の重要性その現場に係れる、 現在介護保険の負担割合が2割の人が出てきましたが、終末期の医療費がどのくらい必要なのか気になりました。

    ケアマネ 55 女性
     症状緩和には原意に応じた薬物療法、十分なケア、不安を取り除きながらコミニケーションを取ることが重要です。身体的,心理的、環境的要因が重なり様々な変化が起こるためご本人の痛みを少しでも緩和できるように支えられたらと思っています

    ケアマネ 52 女性
     イレウスなど画像を基に説明がありとてもわかり易いお話でした。有難うございました。

    ケアマネ 51 女性
     わかり易い講演会でした。

    ケアマネ 50 女性
     大変参考になりました。ありがとうございました。

    ケアマネ 50 女性
     在宅での緩和ケアを支える立場として、ご本人、ご家族が望まれる生活や大切にしたい思いをしっかりと把握し、できる限りご意向に沿えるような支援ができたらいいと思いました。医学的な知識の習得はなかなか難し貯め、主治医の先生と連携することで支援しやすくなると感じています。今後ともよろしくお願いいたします。

    ケアマネ 46 女性
     具体的な事柄を説明いただきとれも勉強になりました。ありがとうございました。

    ケアマネ 46 男性
     緩和治療についてとても勉強になりました。ありがとうございました。

    ケアマネ 38 男性
     様々な症状の原因について学ぶことができました。

    ケアマネ 39 女性
     わかり易いお話でした。参加してよかったです。

    ケアマネ 36 女性
     講演有難うございました。緩和治療や緩和手術について話が聞けて良かったです。

    ケアマネ 27 女性
     がんになっても、治療や化学療法がいろいろあるだなと思いました。大変勉強になりました。

    ケアマネ 女性
     がんの症状や治療について勉強する機会が持てて良かったです。内容が具体的で、わかり易い言葉で説明して頂けたので良かったです。

    ケアマネ 女性
     大変勉強になりました。ありがとうございました。

    栄養管理士 34 女性
     食べることに関する症状であるのでとても勉強になりました。ありがとうございました。

    作業療法士 29 女性
     がんの症状や治療について勉強する機会が持てて良かったです。内容が具体的でわかり易い消化器は多岐にわたり身体のみでなく様々な面にアプローチが必要なんだと改めて思いました。リハビリとしてなにができるのか考えさせられる良い講演会でした。

    介護福祉士 57 女性
     大変よく分かりました。勉強になりました。ありがとうございました。

    ヘルパー 63 女性
     丁寧でよくわかりました。

    鍼灸マッサージ 57 男性
     消化器がんの治療の概要を聴くことができ参考になった。栄養療法の話を聞きたかった。

    50 女性
     消化器症状痛みについてわかり易かった。治療、ステントについて興味深かった。

    31 女性
     緩和治療の基本的なことを説明して下さりわかり易かったです。

    30 女性
     ストーマについて、普段聞く機会がないので画像も含めて説明してもらえたので良かった。医療に係るものとして支えられる立場になりたいと思う。

    24 女性
     消化器について臨床でも見ることはほとんどなく、もし担当しているクライアントがそのような事態になった際今後さらに勉強していきたいと思います。

    女性
     今後の介護の現場で役立てたい。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

PDFを見る

県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006