平成24年11月15日(木)に第2回の八幡浜在宅医療研究会が70名余りの方の参加により盛大に行われました。テーマは、「がん緩和ケアと在宅医療について考えること」と題して、市立八幡浜総合病院外科:蘇村秀明先生に講演していただきました。
がん緩和における、①全国と地方の差をなくすこと、また職種の違いでの認識の差をなくすこと。②「和」を増やすこと、役割分担・連携。③「何」のために・「誰」のために?の3点を主軸に、がんについて医学的な側面、がんの疫学的な背景を通して、最近の治療技術の進歩と治療成績などを紹介していただきました。これらの知識のうえで、緩和医療のWHOの定義から、日本のがん緩和ケアの現状とあり方、さまざまな身体症状の対応法についてお話していただきました。最後に当地での多職種協働で、サイコオンコロジー(精神腫瘍学)的なかかわりにも触れながら緩和医療ネットワークを強化することの重要性についてお話していただきました。
講演後、今回の講演を機に「がん緩和ケア」の勉強会を定期的に開いてほしいなどの声が寄せられました。
蘇村先生、お忙しい中誠にありがとうございました。
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また今回の第2回在宅医療研究会に参加して・・・
- 知識と理解が深まった
- 今後の仕事に生かしたい
- 分かりやすい講義内容であった
- 次の研究会(勉強会)の開催が楽しみ
という声がたくさん寄せられました
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具体的な内容として以下のようなものでしたので、一部掲載させて頂きました
- コメディカル同士の情報交換システムの確立を望む
- PtさんのQOLが向上できるよう頑張りたい
- コメディカルの関わり方についても講義をしてほしい
- 多職種連携の大切さを痛感した
- 緩和ケアを重要視するDr同志ももっと連携してほしい
- 多数の参加があることに驚きと期待を感じた
- 地域に緩和ケア病棟ができれば
- 家族への緩和ケアが重要であることを学んだ
- 理想と現実がもっと近づくことを望む
- 看取った患者さんや現在関わっている患者さんがおり大変参考になった
- 難しくとも実際のコーディネーターが絶対必要
- 「差」の問題が具体的に理解できた
- コメディカルの方の意見や事例をもっと聞きたい
- 自分の知識の足りなさを痛感、自分も努力しなければ
- 薬の副作用などの話が具体的で分かりやすかった
- 薬剤師として緩和ケアチームに加わりたい
- 早く地域一帯で取り組めるシステム作りが必要と思った
今後も数多くの多職種の皆さんに参加いただける内容にしていきたいと思っております。