第46回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:八幡浜医師会館3階 会議室
  2. 日時:平成29年11月17日(金);午後7時~8時30分
    <発表者>
      「普段困っている症状緩和のワンポイントレッスン」
       講師 ; 松山ベテル病院 院長・ホスピス医長
       中 橋  恒 先生

    <議論の要点>

  1. うつや気持ちのつらい時の対応
  2. 緩和ケアの時の糖尿病について
    *グループワークで症状緩和のワンポイントレッスンの振り返り

<職種別参加者数>

合計  70名
医師 9名 社会福祉士 4名
歯科医師 0名 ケアマネ 19名
保健師 5名 介護 6名
薬剤師 2名 その他 3名
看護師 20名 事務 2名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. 薬剤師
    人それぞれの考え方があり、正解はないと思いました。
  2. 介護士
    訪問入浴を利用される方は、予後の短い方が多いので、そういう方とは話をよくして、少しでも気がまぎれるよう、笑顔が出るようにしています。会話はたわいのない世間話や食べ物の好き嫌いやテレビ番組や趣味などを聞いたり、話したりしています。いつも心がけていることは、必ず笑顔になって入浴してもらうことです。色々な痛みや辛い事などあるので、決めつけたりしないように気を付けて対応したいと思います。
  3. 看護師
    私自身も傾聴ということを心がけていますが、方法についてはとても曖昧だったと思いました。その方々のライフレビューよりその人の抱えている気持ちを聞き出し共感するというのは、これから訪問でやって行こうと思いました。
    ネガティブなコメントについてもそれを聞いてあげられるよう関わりたいです。話の所々に参考になるスキルがたくさんありました。
    糖尿病の管理については、現在患者さんがいるので参考になりました。
  4. 看護師
    事例でのターミナル期の診断から亡くなるまでの経過を実際細かくまとめて頂いて、色々な職種、診る角度の違いを話合い、発表し、意見を聞くことができて自分とは全く違う考えもあり参考になることが多かったです。まだまだ経験を積まないとできないこともありますが、今回学んだことを生かしていける良いきっかけになりました。
  5. 看護師
    これまでも傾聴をしていくことが大事と思っていたが、症例を通して更に寄り添いの大切さを感じることができました。
  6. 看護師
    気持ちの表出ができる、できないは大事な事だと感じました。その方の人生の歩みを踏まえて、捉える事、関わる人たちと共有し共同できる事、家族への配慮など、短期間の関わりの中で少しでも心身の苦痛が和らぐように看護していきたい。
  7. 看護師
    ターミナル期における病状の変化、それに伴う気持ちの変化に対して、「どのように関わればよいか」と日々疑問に思いながら仕事をしていました。今日のグループワーク等でとてもよく理解できました。「傾聴」「寄り添う」を大切に関わっていきたいと思います。
  8. 保健
    本日の症例に関して、この方からの学びを次につなげるために思ったこと。
    ① ケースバイケースではありますが、告知(予後も含め)は必要である。
    ② 不安軽減のための宗教家や医療職(OB等)による傾聴
    ③ 夫のために家族会が必要と思いました。
    (何年かまえにオレンジ会主催での会が開催されましたが、)この会に参加するメンバーまたはメンバーの友人たちに呼びかけ、人材を集め取組めるとベターかと思いました。
    ※今回のテーマ、HH研修でも取り上げてみようと思いました。
  9. 作業療法士
    様々な職種からみた経験談が聞け、よい勉強になりました。また、自分自身の経験とも照らし合せて確認することもできました。
  10. 精神保健福祉士
    受容の気持ちを高め、気持ちを受け止める事を怖れないよう努力していきたいと思います。
  11. 医師
    グループワークの試みが新鮮でした。
  12. 看護師
    それぞれの職種の方の話が聞け、大変勉強になりました。患者様と何でも話せるような環境を作り、丁寧に話を聞いてあげたいと思いました。
  13. ケアマネ
    一人一人の悲しみ痛みを味わいシェアできるか、支援者としてそれにどう向き合うか、大変な技だと思います。
    評価者とならず、ご本人の気持ちに沿い、ネガティブコメントを受け止め共感していきたいです。
  14. 保健師
    事例をもとに薬の使い方など説明が聞けて、よりイメージがしやすかったです。マイナスな言葉も傾聴していきたいです。
  15. 看護師
    症例による内容について、在宅医療の難しさを感じるとともに勉強になりました。在宅医療における、患者様、家族とのカンファレンスの必要性、病状の理解の上でサポートの難しさ、大切さ、これからも勉強したいと感じました。
  16. 薬剤師
    いろんな職種の方の意見が聞けて良かったです。
  17. ケアマネ
    利用者に対しての、余命に関する話など、かなり介入していくには、関係性を作るということが重要であると実感しました。
    現在、担当している方に照らし合わせながら、今回の検討会の事例について考えることができ、貴重な時間を過ごさせていただきました。
  18. 看護師
    在宅緩和ケアだけでなく、入院患者にも当てはまり、患者に対する向き合い方を考える良い機会になったと思います。
  19. 看護師
    中橋先生のつっこみ、引き出していただく質問が良かったです。「怖い」は表記が怖いだったので恐怖と思ってしまったが、方言の「こわい」をこの方は言われているのではないかと思われます。深い意味が聞けてよかったです。
  20. 社会福祉士
    「普段着でどう関わっていくか」という言葉が先生のお人柄を現しており印象的でした。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006