- 場所:八幡浜医師会館3階 会議室
- 日時:平成30年2月2日(金);午後7時~8時30分
<発表者>
<発表者>
八幡浜医師会・清水建哉コーディネーターから家族背景などについて
主治医・谷池内科・胃腸科:西野 執医師より症例経過について
八幡浜医師会訪問看護ステーション・坂本 美恵子看護師より
それぞれご発表いただきました。
それぞれご発表いただきました。
- 病歴:平成22年より肝細胞がん;四国がんセンターで手術
平成29年2月、肝門部胆管癌:放射線治療実施
平成29年7月、胆管癌の進行による肝不全と診断、
BSCの方針となった
在宅医療期間;2017年(平成29年)8月21日~9月1日
(平成29年9月1日 自宅にて死亡)
<症例サマリ>
- 患者さんはクリスチャンで、信仰の厚い方だった。このことが、スピリチュアルペインを考慮するとき多くの学ぶ点があった。
- 終末期にみられる全身浮腫に対応するとき、浮腫の原因について十分なアセスメントをすべき。一般的に癌末期の浮腫に対して利尿薬を使用することは推奨できない。むくみを取ろうとして利尿薬を使うと血管内脱水を助長し、口渇を招くことで飲水量が増え結果的に浮腫が増悪することが多い。
- グリーフケアの視点;親を亡くすことは過去を失くすこと、子を亡くすことは未来を失くすこと、友人を亡くすことは現在を失くすこと、配偶者を亡くすことは自分の一部を失くすこと、の視点に立ちケアをすることが重要。
<議論の要点>
<職種別参加者数>
医師 | 7名 | 社会福祉士 | 1名 |
---|---|---|---|
歯科医師 | 1名 | ケアマネ | 14名 |
保健師 | 5名 | 介護 | 4名 |
薬剤師 | 1名 | その他 | 1名 |
看護師 | 8名 | 事務 | 1名 |
- ケアマネ
今回はまだまだ仕事のできる年齢の方で、関係性のある方が自身の親であったり、奥さんであったり、兄妹だったりと、それぞれ死に対しての受入れ方に違いがあるという事がよくわかりました。本人や家族の心に寄り添うケアができるようにしたいと思いました。 - 保健師
グリーフケアについて、妻は義母から「本人がガンになったのは妻のせい」と言われたり、思われたりしたことに対し、妻は自分を責めることはなかったのか。
本人の死後にそれは心のどこかに残ってなかったのかと疑問に思いました。
今日も大変参考になりました。 - ケアマネ
信仰をもった方への関わり、死の捉え方、家族の受入れ方、共感を持って関わっていくことの大切さ等色々学ぶことができました。 - ケアマネ
今回、宗教と疾患の関係性や対応の仕方など勉強になりました。 - 看護師
在宅緩和ケアにおいて、本人を中心に取り巻く家族の心のケアを痛感しました。
グリーフケアの重要性と難しさを感じ考えさせられました。 - ケアマネ
宗教心が強いと心も安定し支えとなるようで「生きたい」という前向きな気持ちに繋がるようです。
ドクターやナースが本人、家族と医学的、精神的に関わり、うまくコミュニケーションをとることで最期まで安心して過ごされたと思います。
本人、家族からの信頼を得、素晴らしい支援だったと思います。 - ケアマネ
価値観を尊重するということを大切にしたいです。 - ヘルパー
ターミナルケアではその方の関係者に寄り添い、気持ちを聞き、その方らしい最期を迎えて頂けるよう自分達の気持ちを表出するようもっと考えていきます。 - ケアマネ
余命残り僅かを宣告された人がどの様に思い、覚悟を持って自宅へ戻られているのか、それを汲み取って本人の望みを叶えるべく同じ立場に立って接していく気持ちを忘れずに介護職として全うしたいと思います。
<アンケートから>
以下に参加者からのメッセージをまとめました。