第56回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:八幡浜医師会館3階 会議室
  2. 平成30年12月7日(金);午後7時~8時30分
  3. <症 例>85歳、男性
    <傷病名>多発性脳梗塞後遺症、再発性誤嚥性肺炎
    <発表者>
      ①医師会コーディネータ¬ーより家族背景などについて
      八幡浜医師会・清水 建哉ケアマネージャーから
      ②在宅主治医より病状経過について
      旭町内科クリニック・森岡 明医師から
      ③在宅生活の経過について
      八幡浜医師会訪問看護ステーション・坂本 美恵子看護師から

<症例>
  多発性脳梗塞で寝たきりとなり、誤嚥性肺炎を繰り返し、終末期は絶飲食で、持続皮下点滴を実施。皮下点滴開始後3か月でご臨終を迎えられた一例

    <議論の要点>

  1. 非がん緩和ケアについて、終末期肺炎の場合について生じうる問題点について、多職種のそれぞれの立場から様々な意見が出ました。
  2. 森岡医師の提示した症例報告を以下のPDFファイルで掲載しました。
  3. 【症例PDF】ダウンロード

<職種別参加者数>

合計  39名
医師 6名 社会福祉士 2名
歯科医師 1名 ケアマネ 6名
保健師 4名 介護 2名
薬剤師 2名 その他 0名
看護師 15名 事務 1名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. 歯科医師
    最後まで口から食べるという支援の難しさ、共感します。
    家族の話をしっかり聞くことは難しいですが大切だと思います。
    私は奥様の気持ちがよくわかります。
    熱心にされているからこそ、行動、言動に出るのだと思います。
  2. ケアマネ
    主治医としての問題の捉え方、問題の対応方法について、具体的に聞くことができて良かった。
  3. ケアマネ
    自分の意志を伝えられない本人の意志、思いが置き去りになっていないのか確認することが必要。その都度、本人の意志確認を振り返ることが必要。介護者である妻の思いを受け止めてあげることも必要と思いました。
  4. 薬剤師
    否定しないこと、認めること、そして導くこと、その段取りの中で、相手の過ごしてきた時間、経験を汲み取ることが難しいです。課題発見力、想像力は大切なのだと考えさせられました。
  5. 保健師
    段階を踏んだ本人の意志確認の必要性について考えることができました。関係者がチームとして、何のために支援しているのか、本人の意向を見失わないこと。決して家族の意向ではないことを話し合いの中で共通認識を持っていたら良かったのではないかと思いました。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006