第60回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:八幡浜医師会館3階 会議室
  2. 日時:平成31年4月5日(金);午後7時~8時30分
  3. <症 例>68歳、女性
    <傷病名>直腸癌、直腸癌術後再発
    <発表者>
      ①医師会コーディネータ¬ーより家族背景などについて
       八幡浜医師会・清水 建哉ケアマネージャーから
      ②主治医より病状経過について
       旭町内科クリニック・森岡 明医師から
      ③訪問看護の経過について
       訪問看護ステーションSetsuko・菊池 世津子看護師から

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    <議論の要点>

  1. オピオイドのスイッチングの際、換算表の考え方。
  2. 終末期にある患者さんの、訪問入浴の在り方。緩和ケアの視点から。
  3. その他。

<職種別参加者数>

合計  55名
医師 11名 社会福祉士 3名
歯科医師 2名 ケアマネ 13名
保健師 4名 介護 6名
薬剤師 2名 その他 0名
看護師 12名 事務 2名

    <アンケートから>
    以下に参加者からのメッセージをまとめました。

  1. ケアマネ
    緩和ケアで大切なことは、「お風呂に入りたい」とご本人が希望すれば、負担やリスクがあっても入浴できるようACPにより、ご本人、ご家族、チームメンバーが一致した気持ちで関われるように調整していくことだと思いました。
  2. ヘルパー
    日々、声掛けを大事に、心に寄り添っていきたいと思います。
  3. 看護師
    患者様のケアは勿論、家族のケアの大切さを勉強させてもらいました。
  4. ケアマネ
    今回のテーマは、主に終末期の入浴についてでした。今までの検討会でも、入浴後数日で亡くなられる症例がありました。チームメンバーが「してあげたい」と思い、本人、家族の意向を汲み取ってあげて、全体が極力一致する方向性で、結果的に「やってよかった」と皆が思えたらいいのではないでしょうか。本人にとって満足のいく最期が送れることが大切だということが確信できました。
  5. ケアマネ
    私の担当事例で亡くなる前日に訪問入浴を実施したことが良かったのか。本人の感想が聞けなかったことが気になっていました。全体の合意が大事で、命にかかわる何かをする時には丁寧にすること。これからの支援に活かせたら良いと思いました。
  6. 社会福祉士
    これまであまり詳しくお話を伺う機会がなかった訪問入浴のスタッフさんのお話が聞けて本当に新鮮でした。
  7. 介護士
    今回、訪問入浴について話し合いがあり、実際、終末期の利用するタイミングの難しさや、本人や家族の考えなどをきちんと聞いて、安全に入浴できる方法を考えていきます。
  8. 薬剤師
    全てを覚悟した上で、本人の希望を優先することが大切なのだろうと思われます。終末期においては、特に各人が心身ともに余裕を持ち、喜びを分かち合うこと、如何に充たされた時間を持てるかを最終目的とすることで、少し道は見えるかもしれないと思いました。
    服薬困難となった時の察知の仕方が私の役目かと感じました。また、室内全体を見渡すこと、口腔内の乾燥にも注意が必要かと思われます。
    ただ、「口」は楽しむために残しておくという言葉は、心にしみました。忘れてはならない事と思われます。
  9. 保健師
    終末期の入浴の事例は、本人の「入浴して気持ち良い」を目指して関係者の合意を得る事の大切さとケアマネの覚悟が必要で、これに関してはケアマネも事例を通して学習を重ねていく必要があると思います。

愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

「えひめ在宅緩和ケア」

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県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

掲載許可番号
d20190822-006