- 場所:八幡浜市保健福祉総合センター4階 会議室
- 日時:令和元年8月2日(金);午後7時~8時30分
<症 例>62歳男性、膵体尾部癌
<発表者>
①医師会コーディネーターより家族背景などについて
八幡浜医師会:清水 建哉ケアマネージャーから
②主治医より症例報告
中野医院:中野 憲仁医師から
③訪問看護の経過について
看護ステーションひかり:吉岡 邦江看護師から
④行政の取り組み
伊方町地域包括支援センター:井上 操センター長から
<症 例>
PDFファイル「第64回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料」
- 家族の歴史、関係性の中でそれぞれの思いを抱えながらも、その人らしく生きる為に、様々な支援者が連携しながら関わることの大切さについて意見交換がなされました。
- がん緩和ケアではトータルペイン(4つの痛み)のうち、医療者は身体的な痛みに目が生きがちですが、ソーシャルワーカーの目から、経済的な痛み(社会的な痛み)にも注目した支援が必要。
<議論の要点>
<職種別参加者数>
医師 | 8名 | 社会福祉士 | 1名 |
---|---|---|---|
歯科医師 | 2名 | ケアマネ | 13名 |
保健師 | 4名 | 介護 | 3名 |
薬剤師 | 4名 | その他 | 0名 |
看護師 | 14名 | 事務 | 1名 |
- ケアマネ
「社会的痛み」について意見がありましたが、もっともだと思いました。
今回、担当させていただき勉強になりました。
私自身、「死」について考えながら、本人や家族様、関係者様と時間を共有できたと思います。 - 保健師
この家庭への支援は、地域や家庭を良く知っている地域包括が関わっていたことも支援が本人のみでなく家族の支援につながったと思います。
今回のケースは健診からの発見という事ですが、やはり検診は大事で、健診受診率の高い町での事例でしたが、開業の先生方も通常受診では不可の検査項目があれば自治体の健診をおすすめして頂ければ有難いです。
支援を受けることは、良い意味で「助けられ上手」とも言えます。自立心を持ちながら必要であれば助けられることも良いことで、大事だという教育も必要だと思います。 - ヘルパー
医療費の説明は最初に行うということは、とても重要な部分だと思いました。 - 薬剤師
お金への価値観の難しさを学ばせていただきました。そのために介入が難しくなり手をさし伸ばしにくい状況の中で苦労されたのだと感じました。 - 保健師
家族の歴史、関係性の中でそれぞれの思いを抱えながらも、その人らしく生きる為に、様々な支援者が連携しながら関わられているケースで勉強になりました。 - 保健師
いつも自分だったらどう関わるだろうかと考えながら聞いていますが、質疑応答を聞き、自分の考えの浅さを痛感します。今回も「本人が一番大事にしているものは何か」という原点を忘れてはいけないと改めて思いました。 - ヘルパー
在宅ケアは、本人を中心に本人はもちろん家族も含めてのケアが大切だと思います。
医師を含めての在宅医療、ケアは本当に家族も安心できたと思います。良いチームケアがこれからも進むと良いと思います。ヘルパーも含めてチームになれるよう頑張っていきたいです。 - 薬剤師
フェントステープとオキシコンチンへの変更の仕方は勉強になりました。
「本人が大切にしているものは何か」を知る事で、治療の道が見え介護が始まるということが心に残りました。
<アンケートから>
以下に参加者からのメッセージをまとめました。