第65回 八幡浜在宅緩和ケア症例検討会

  1. 場所:八幡浜市保健福祉総合センター4階 会議室
  2. 日時:令和元年9月6日(金);午後7時~8時30分
  3. <症 例>
      ① 79歳女性 慢性腎不全、糖尿病、高血圧症、C型肝炎、難聴
      ② 87歳女性 慢性透析、胃癌末期
    <発表者>
      ① ことぶき荘ケアマネージャー 井上 英津子様
      ② 市立八幡浜総合病院 副院長・泌尿器科 武田 肇先生
      ③ 市立八幡浜総合病院 看護師 菊池 美恵様
      ④ 八幡浜医師会コーディネーター 清水 建哉氏
    <症 例>
    PDFファイル「第65回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料」

<議論の要点>

  • 終末期とは言えない透析導入患者さんのかかわりに、多職種が総力を結集して支えた経験は今後のケアの参考になるとともに、本人の透析導入の是非について自己決定支援をいかに進めるかが議論された。
  • もう一題は、がん末期の透析導入についての考え方、本人への支援のありかたを、家族が透析現場を体験することで何が大切なのかを模索した症例で学ぶべきことが多かった。
  • <職種別参加者数>

    合計  48名
    医師 5名 社会福祉士 2名
    歯科医師 2名 ケアマネ 14名
    保健師 4名 介護 5名
    薬剤師 2名 その他 1名
    看護師 12名 事務 1名

      <アンケートから>
      以下に参加者からのメッセージをまとめました。

    1. 医師
      終末期の末期腎不全患者さんの維持透析の導入、中止にまつわる倫理的問題のアプローチについて、今回の症例検討で考えさせられる点が多かったです。
    2. 保健師
      今回の資料でネコまで記入された関係図は大変大切だと思いました。ペットも家族の一員で人により重要性は異なるとは思いますが、大切な視点だと思いました。
      透析の現場を家族が見ることで、本人の気持ちを理解し、本人の選択を尊重することに繋がるのだと思いました。
    3. 看護師
      どのように自宅で支えるかを地域で考えたことが良かったと思います。
      社会資源に限りがあり、冷たいようだが透析を強く勧める必要はあったのかという先生のご意見も理解できます。一方、本人の意思決定無く透析を開始することと、本人、家族と何度も話し合いを繰り返して、透析を開始するのではお金(社会資源)の使い方の意味も違ってくるというご意見があり、本人の意思決定の必要性、重要性を再確認しました。
    4. ヘルパー
      今回の透析について、在宅での生活を続けるために周りの関係事業所がうまく関わってどうしたら良いか考えたことが素晴らしいと思います。一番大事にしている生活のあり方は何かを考えてあげることが大切だとわかりました。
    5. ケアマネ
      社会資源を十分利用するためには、自分自身がきちんと社会資源にどんなものがあるのか、把握していなければならないと改めて感じました。
    6. ケアマネ
      自分の存在がペットによって感じられることが生きることに繋がることがあるので、ペットのことも十分考慮することが必要だと思いました。

    愛媛県在宅緩和ケア推進協議会

    「えひめ在宅緩和ケア」

    PDFを見る

    県内の在宅緩和ケアの現状やモデル事業の取り組みを、愛媛新聞に掲載されました。
    許可をいただきPDFを掲載しました。ぜひご覧ください。
    2019年1月7日~22日 愛媛新聞掲載

    掲載許可番号
    d20190822-006