- 場所:WEB会議
- 日時:令和5年2月3日(金);午後7時~8時30分
<症 例>
80歳代後半 男性 (非がん症例)
<傷病名>
0
<傷病名>
#1、狭心症(1992年平成4年)
#2、肺気腫(2002年平成14年)
#3、慢性気管支炎(2002年平成14年)
#4、混合型認知症(アルツハイマー型・血管性混合型)(2020年令和2年9月3日)
#5、ビタミンB1欠乏症(2020年10月15日)
#6、嚥下障害(2020年令和2年9月14日)
<発表者>
開会あいさつ
八幡浜医師会会長
芝田 宗生 医師
座長
三瀬医院
片山 均 医師
症例報告
①旭町内科クリニック
森岡 明 医師
②こもれび社会福祉士事務所
池井 愛 ケアマネージャー
③セントケア訪問看護ステーション
松平 直美 看護師
<症 例>
報告内容
第102回八幡浜在宅緩和ケア症例検討会資料
<議論の要点とコメント>
●非がん症例について、終末期の判断と今後の医療・介護についての家族の意思決定支援をどのように実践したか、緩和ケアアプローチについて。
●認知症に多疾患を併存されている方へのケアの考え方について。
<職種別参加者数>
医師 | 8名 | 社会福祉士 | 3名 |
---|---|---|---|
歯科医師 | 1名 | ケアマネ | 9名 |
保健師 | 4名 | 介護 | 1名 |
薬剤師 | 4名 | その他 | 2名 |
看護師 | 12名 | 事務 | 1名 |
- 保健師
家族の気持ちの揺らぎや不安に、支援者間でタイムリーに情報を共有しながら、丁寧に寄り添い支えられた過程を知ることができました。
在宅で看取りをするにあたっての、ネットワーク、フットワークの大切さ、そして、家族は迷いながらも、本人のかつての想いを大切にしながら、そして家族間で話し合いをしながら決断をしてきた。迷いながら選択してきたその「過程」そのものが、のちに遺された家族の「納得感」にもつながっていくのだということも感じました。本人が呼吸停止したあと、落ち着いた声で連絡してきた妻の姿が全てを物語っていると感じました。 - 作業療法士
関わられていた多職種の方々が連携し、本人様やご家族様に寄り添いながらお声かけをしていたので、家族で安心して時間を過ごすことができたと感じました。 - ケアマネ
今回と同じように関わった事例は何件かあり、本人、家族の思いを聞くことにつきると改めて感じました。不安に寄り添う時、一緒に進むことを忘れないようにすることの大切さにも気付くことができました。進み過ぎず、遅れず支援をしていきたいです。 - ケアマネ
認知症の方の支援は本人のご意向も大切ですが、介護してあげる方がどう診てあげたいかという思いが本人の生き様を決めるのだと感じました。残された家族が後から考えて満足できる支援を行うことが大切だと考えます。 - 看護師
認知症に多くの疾患を併存した症例でとても勉強になりました。 - ケアマネ
短期間で、これだけの人間関係が作れ、チームでの連携がとれていたこと、本当にすごいと思いました。少しでも近づけるよう学んでいきたいと思います。 - 薬剤師
在宅の患者でも、ご家族も色々な方がいる中、お一人お一人に合わせた医療や丁寧な関わり方ができていて素晴らしいと思いました。 - 看護師
意思決定支援の難しさとその醍醐味の両方を教えていただいた気がします。ご発表の皆様のチームワークが素晴らしかったです。 - 介護士
多職種連携、チームワークの大切さを再認識させていただきました。
ご本人様の生活歴から誰とでも気軽に話をして、ご自分の気持ちを伝えることが難しい方が認知症を患ったときの意志決定をどうしていくのか。
ご本人様の代弁者として私たちが役割を共有することと、その想いを関わる多職種が共有しておかないとご本人様、ご家族様へ不安を煽ってしまうことに繋り、間違った緩和ケアを提供してしまうことになる。私たちが、多様なサービスの中からご本人様・ご家族様に提案し自己決定を促すこと、また自己決定の内容でも状況や状態に応じて変化することを想定した合意形成に気配りがいることを認識することができました。その為にも、自分の価値観や主観ではなくご本人様、ご家族様の置かれている環境を理解すること、多職種連携というところを色々な事例から学んでいき、最適な解決策を見出せるよう勉強していきます。 - 医師
一人の医師として、治癒が望めない疾患を持った患者さんとどう向き合ったらよいのか、何を話したらよいのか、そして患者さんやご家族のもつ苦悩や苦痛にどのようにアプローチしたらよいのか、これからも実践の中で学び続ける課題です。
<アンケートから>
以下に参加者からのメッセージをまとめました。