病診連携は、家庭医機能を果たす診療所の後方病院として、次の4項目の役目を担うものであります。

  1. 精密検査の依頼と、入院が必要な患者のための後方ベッドの確保。
  2. 入院患者の診療所外来・在宅への紹介(病院からの逆紹介)
  3. 各種研修会の開催と相互親睦・理解
  4. 救急患者の受け入れ

また、診療所間での連携も促進する必要があります。いままで、あまり診療所間での連携はされていませんが、(図10)にあげた「違い」を乗り越えて、これからはプライマリヘルスケアチーム(PHCT)の形成の中核として機能することが求められる時代がそこまで来ていると考えています。現実に、イギリスではPHCTに経済的な特権も与えられています。